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番外編 誠人の場合14
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「え…もしかして、光希さんですか?」
「はい、光希です。」
次の日学校にいくと、光希が大変な事になっていた。
「どうしてこんな格好してるんですか!?」
光希は、女装していた。
うちの学校の女子制服を着用し、長い髪のかつら、スカートの丈をギリギリまであげ、かなり濃い化粧をしている。
「すっ、すすすスカートがっ、短すぎます!下ろしてください!」
光希の細くて白い綺麗な脚に僕は目を逸らす。
「どうしてですか?誠人さんはこーゆーの嫌い?」
「きっ、嫌いとかではなくですねっ、その、とにかくダメなんです!!」
光希を誰にも見せたくない。
それにそんな風に見せてたら皆光希に夢中になってしまう。
ただでさえ可愛い光希なのに、ライバルが増えるなんて考えたくない。
何度もダメだと言えば、光希はやっと通常の長さの丈に戻してくれ、僕はホッと一息。
でもこれだけでは終われない。
「その化粧は?」
「母様のを勝手に使いました。…似合ってませんか?」
やっぱり自分でやったのか。
「化粧、濃すぎです。光希さんは折角綺麗なんですからそのままでいいのに…」
「きっ、綺麗って…誠人さんのバカッ」
「えっ」
なんで?
光希に初めてバカと言われたが、その理由が分からない。
「そのままじゃダメなんです。俺のメイクがダメだって言うなら、誠人さんがやってくださいよ!」
「僕が、ですか!?」
「お願いします!」
光希は目を瞑り、じっと僕を待つ。
その動作があまりにも可愛くて、理性が飛びそうになる。
キスしたい。
しかし、僕はぐっとその衝動を抑えて光希が持ってきていた化粧ポーチを手に取った。
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