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大人になりました9
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「はぁ。」
涙を必死に堪え謝ることしか出来ない俺を見て兄貴が大きなため息をつく。
呆れられたんだ…
「ひっく…ごめんなさい……」
これ以上嫌われたくないのに、俺には謝ることしか出来なくてどんどん自己嫌悪に陥ってしまう。
「ったく…、おいお前、名前は?」
「あぁ?なんでお前なんかに…痛っ」
「名前は?」
「…工藤」
工藤はギロリと兄貴を睨む。
「さっさと手ぇ離せよ。」
工藤が言うと兄貴は素直に手を話した。
パンッ
乾いた音が、公園に響く。
「工藤っ!?」
兄貴が手を離した途端、工藤が兄貴に殴りかかったのだ。
しかしその拳は見事に兄貴の掌に収まっていた。
「…なんで」
避けられるとは思っていなかったのか工藤が呆然と立ち尽くす。
「随分と暴れん坊なわんちゃんだなぁ。」
ニヤリと笑うと兄貴は自分のネクタイを片手で外すと工藤の両手を縛りベンチに括りつけた。
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