アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
川島亜希は大学を卒業と同時に現在拘留中の陣内組若頭、貞浩一 -サダ コウイチ-と結婚。
それまでは借金まみれの生活を送っていたらしい。
「昴。筆跡から割り出せたか?」
「うん。あの手紙書いてたの羽生さんだった。どうやら、羽生さんに代筆を依頼してたのは菅原っていう男らしいんだけど…この人って、甫さんの世話役の人だよね?」
「やっぱり…」
藤城悠の言葉に有村春一と九十九昴は首を傾げた。
「この間、喫茶に変わった客が来たのは話しただろう。少し気になって調べて見たんだが…菅原篤志という人間は存在しない。」
「どういうこと?」
「菅原というのは偽名だ。
そいつの本名は元陣内組若頭、向田篤志-ムカイダ アツシ-。
この間来た時にあった違和感はこれだったんだ…カタギのはずなのにヤクザ者の独特の雰囲気を纏ってた。奴は組から足をあらった後、井端の屋敷に拾われたらしい…」
九十九昴も有村春一もまるで信じられないという顔をしていた。
「つまり、結果…井端甫の惚れた相手ってのは元陣内組若頭の、向田篤志という男だって事だよな?」
「…あぁ。とりあえず、話は向田篤志にあってからだ。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 70