アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-16
-
長かったような短かった入浴を終え、いつもより若干のぼせ気味になりながらも紫桜の体をタオルで拭いていく。
服を着させ、どうせ頼まれるんだろうから、言われる前に髪を乾かしてやろうと思う。
辺りを見回すも、魔法が発達していれば科学の進歩はやはり緩やかになるようで、この世界にはドライヤーがない様だ。
濡れた髪をどうするかと問えば、魔法石を使い温風で乾かす方法と、木魔法で乾かす方法があるらしかった。
木魔法は木々の成長だけでなく風も起こすことができるそうだ。
「紫桜は木魔法使えるのか?」
「王族が使えるのは陽魔法だけだ。」
つまり使えないと。
「四悠は使えるんだろ?」
【王族の紫瞳】とはどこまで俺のステータスを覗けたんだろうか。
そう言えばネーレは俺の使える魔法は水、火、木、土、金の5種類しか言ってなかったけど、陽の魔法とは何だろうか。
まあ、今は良いとして。
「魔法ってどう使うんだ?」
快くご指導頂けるとは最初から思っていなかったが、そんなに嫌そうな顔をしなくても良いだろう。紫桜よ。
ため息をつきながらも、距離を縮めてくる。
そうしないと髪が乾かせないからだと分かってはいるが、素直な行動に、思わず頬を緩めてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 56