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「ほら紫桜」
買った串焼きの様なものを1つ差し出す。
「ああ」
「え」
手渡ししたつもりが、紫桜はそのままそれを口に含む。
多めにつけられたタレが紫桜の唇を汚していくのから目が離せられない。
フードのせいで口元しか見えない分、そこばかりに目が行ってしまう。
食べにくいと言いながら人差し指と舌で口元を拭う様子が艶かしく、思わず喉が鳴る。
「四悠、食べないのか?」
紫桜が声をかけた事で現実に戻ってこられた。
一部始終を見ていた屋台のおじさんがにやにやしているのでそそくさと場を離れる。
「餌付けが終わったら食べます」
「おい、僕をペット扱いするな」
遺憾だとでも言いたげな紫桜の口に残りの肉を押し込みながら、知らん顔で自分の分を食べ進める。
中々に美味い。
朝食には物足りない気もしたが、先に役所でギルドカードを作る事にした。
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