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まず、ソースを作った。響也は大根おろしかデミグラスソースどっちが好きかわからないからとりあえずどっちも作ってみた。
大根を剃り下ろすときに指まで剃りそうだから大根おろしは苦手。でも、響也のためと思えば作れた。
響也の家は金持ちだからきっと舌が肥えている。
平凡な俺なんかの料理おいしいと思ってくれるのだろうか?正直、不安。
でも、響也の性格上多分まずいとは言わないだろう。
響也は優しいから。でも、子供っぽい所もあるから正直に言われちゃうかも...?
そしたら、そしたで正直な意見ありがとうと言えばいいだろう。
またよくわからない考えに囚われいつの間にか手が止まっていたから手を動かした。
肉を混ぜ合わせ玉ねぎや卵も加えた。
パンッパンッと手で叩き合わせ空気を抜いた。
この作業を劣るとハンバーグはまずくなるから念入りにやった。
フライパンを温めてハンバーグを焼いた。
いい音がする。お腹が減ってきた。
早く響也が来ると嬉しいな。るんるんしながらハンバーグを焼いていたらいい色になったのでスイッチを切った。
綺麗な焼き色。我ながら上出来だ。
下ごしらえに作っておいた人参やブロッコリーを添えて皿に盛った。
スープも美味しくできたから満足。
準備ができた時に響也がピンポーンと丁度よくインターホンを鳴らしてくれた。
とりあえずエプロンを着たまま玄関に迎えに行った。
「おじゃましまーす。お!いい匂い!」
「いらっしゃい。えへへ。丁度準備ができた所なんだよ!入って入って!食べよ?」
そう言うと響也は上機嫌で手洗いうがいをしてテーブルについた。
「「いただきます」」
ハンバーグを食べようとする響也をまじまじと見つめた。
美味しいって言ってくれるかな...?
そわそわする。
「ん!おいしい!!!紅葉、これすごくおいしい!毎晩紅葉のハンバーグ食べたいくらいだよ!」
響也が目をキラキラさせて言ってくれたのでとても嬉しかった。
響也は幸せそうに頬に手を添えて微笑んでいる。そんな姿もまた愛らしい。
「口に合ってよかったよ。次来る時は光希も一緒に呼んで一緒に食べようね」
そう言うと響也はムスッとした。
光希と喧嘩でもしたのだろうか?
「光希はいらない!俺と紅葉二人がいいの!」
子供っぽく言った。ちょっと心配だ。
「どうしたの?喧嘩したの?いつも二人セットなのに。」
「喧嘩はしてない!ただ、この美味しい料理の味は俺の舌だけ知ってればいいと思っただけ」
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