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リビングに戻ってテレビを二人で見ていた。
最近人気のお笑い芸人が漫才をしている。おもしろくて二人で一緒に笑っていた。
横を見ると響也がいて目を細めて大きな声を出して笑っている。綺麗な顔だと思い見つめてしまった。
それに気づいたのか響也が俺を見てなにか顔についてる!?とか焦ったように聞いてきた。
「なにもついてないよ。ただ、響也の顔は本当に整ってて綺麗だなぁと思って見てただけ」
そう言うと響也は照れた。響也ならこんな言葉誰からでも言われてると思ってた。
「いきなりそんなこと言わないでよ。照れるだろ?」
頬をほんのり赤く染めてておもしろい。
「今の響也は塩辛みたいな色してる」
ふざけて言うと頬をムニムニされた。このような時間は幸せで美希と過ごした日々を思い出してしまう。
悲しくなりそうだったが抑えた。響也の腕を掴んで頬から離した。
「ほっぺた痛いんですけど?」
「塩辛なんて言うのが悪い。」
「だってピンクっぽい色してたから塩辛みたいだったんだもん」
ああ言えばこう言うで話の終わりが見えずずっと話してた。他愛もない会話は平和ですごく楽しい。
そろそろ九時だから響也に風呂に入るよう勧めて風呂に入ってもらった。
再び美希が俺の家に泊まったときのことを思い出してしまい今は響也がいないと思い泣いてしまった。
自分のことを受け入れてくれた最愛の恋人。
美希とは長い付き合いだったから思い出が多い。
二人でテレビを見ていた時も響也と過ごしていたときみたいな感じだった。
お笑い芸人がおもしろくて二人で笑ったりして、俺はソファに座りながら美希に甘えたりもしていた。
近くにいるとしつこいくらいにキスをしてしまってたことがすごく懐かしい。
本当に好きだった。大切な恋人との時間を忘れることはやはり難しい。
「美希...美希...。なんで俺の側からいなくなっちゃったんだよ...」
涙を流しながらクッションに向かって言っていた。
クッションは涙でグショグショになっていた。
一度泣くと涙が止まらず過去を思い出して俺はずっと泣いていた。
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