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そろそろお昼の時間が近くなってきた。
小洒落たパスタの店があったので店に入った。
パスタだけあって女性客が多い。肉メインの店もあったが、昨日はハンバーグを食べたのでそっちには行かなかった。
メニューが豊富でどれにするか迷った。
とりあえず無難にトマトとモッツァレラチーズのパスタを選んだ。
紅葉は唸りながら真剣な表情で悩んでいる。
その表情は初めて見た。かわいいということに変わりはない。
「響也はどれにした?俺、トマト系かクリーム系で迷ってるんだよね」
「俺はトマトとモッツァレラのやつ。俺がトマト系だから紅葉はクリーム系頼んだらどう?シェアすることだってできるしさ」
そう言うと紅葉はすぐにクリーム系のを選んだ。
カルボナーラを選んだらしい。
店員を呼んでパスタを頼んだ。
数十分後、パスタがやってきた。
「ほら、紅葉。先に食べていいよ」
「じゃあ、俺のも食べといて」
一口食べてから俺らはまた皿を交換して自分が頼んだパスタを食べた。
カルボナーラもうまいがやはりトマトはうまい。
紅葉と関節キス、、、ニヤける。
ニヤニヤしそうになる自分を抑えてパスタを夢中で頬張った。
「美味しかったぁ!午後はどこ回る?俺、マンボウとかクラゲ見たい!」
「じゃあ、そこに行こうか。クラゲって綺麗だし一度近くで見てみたかったんだよね」
紅葉の表情はにこやかだ。
マンボウとクラゲがすごく楽しみなのだろう。
店を出てまずはマンボウを見に行った。
ブサイクな顔で二人で笑ってしまった。
マンボウの顔なんて見たことがなかったからほんとにやばかった。思い出すだけでやばい。
色々な所を回って行った。途中にアザラシがいてすごくかわいかった。
愛らしい黒い瞳が紅葉を連想させる。
紅葉を見ると目を丸くさせてアザラシみたいな顔をしていた。
アザラシと紅葉を見て微笑んだ。
「なんで響也笑ってるの?アザラシそんな笑える?」
「なんか、アザラシと紅葉の顔が似てて思わず笑っちゃった。紅葉の目とアザラシの目そっくりだよ。かわいいかわいい」
微笑んで言ったが紅葉はプクッと頬を膨らませた。
何かが嫌だったのだろうか?
「俺、こいつみたいなアホ面じゃないし!」
怒って言ってる姿もかわいい。
とりあえず謝ったら紅葉は許してくれた。
「あと、響也にかわいいとか言われると照れるからやめてね!」
頬を赤くしていきなり言ってきたから不意打ちをくらった。
心が矢に刺されたようだった。
「以後気をつけまーす」
「響也、気を付ける気ないでしょ!」
「さぁね〜」
ふざけて返したらまた紅葉が頬を膨らませた。
その頬を両手で抑えてなんとか怒りを沈めようとした。
その時の紅葉の表情ったらかわいくて仕方がなかった。
色んな人に見られて紅葉が恥ずかしがっていた紅葉の顔は俺の脳内紅葉フォルダに閉じ込めておくことにした。
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