アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「まったく。料理中にあんな甘々な台詞言わないで!料理に集中できなくなるでしょ!」
「今まで気持ち抑えてたからそれを出しただけだよ?紅葉大好きだよ」
付き合った途端こんな風になるとは予想してなかった。
こんな甘ったるいシチュエーション今まで自分から作ってたから、作られるとなんだか慣れないしドキドキする。
響也の甘い台詞は無視して肉じゃがをテーブルに置いた。
ご飯もよそって響也に差し出した。
「紅葉の手料理♡いただきます!」
「はいはい。召し上がれ」
肉じゃがはわりと自信があるから喜んでくれると嬉しい。
まぁ、響也ならどれもおいしいとは言ってくれる気がするけども。
「んっ!おいしい!もう、紅葉天才!俺の嫁になって?」
「嫁とかなんだし!俺は男だわ。嫁というかずっと一緒にはいたい」
「ずっと一緒にいたいとか俺も同じ。一生愛し続けてあげる」
まだ甘々な空気に慣れないからすぐ真っ赤になってしまう。
響也はよくこんな恥ずかしいことを平気でサラサラと言えるよな。
どんな強靭なメンタルを持っているのだか。メンタルモンスター響也。
夕飯が食べ終わったから食休みをしたら響也も家に帰るかな?
「響也、いつ家に帰るの?」
無言になった響也。うるうるとした瞳をしている。
「家に帰りたくない。紅葉と一緒にいたい。せっかく結ばれた人と離れるなんてやだ」
「たった一日会えないだけでしょ?我慢しなさい。LINEはするし、月曜日も会えるから大丈夫だよ」
子供っぽく駄々をこねたような言い方に胸が打たれた。
日曜は特に予定はないけど、断るべきなのだろうか。。。
「やだ!紅葉とずっとくっついていたい。また一緒に寝たい。ここに住みたい」
素晴らしいわがままを言われてしまった。響也がかわいくて断りにくい。
断ったらまたあのうるうるした瞳に見つめられるのがオチだ。
あの目に俺は弱すぎる。
「住みたいの?」
言ってしまった。。。これを言えば住みたいって返ってくるに決まってる。
「住みたい!いいの!?」
予想通りの答えだ。あーもう、響也に甘すぎだ。
「一人暮らし寂しいしいいよ。部屋も一つ余ってるし住んで大丈夫」
もぎゅっ。響也が抱きついてきた。
笑顔でいて俺の頬に髪の毛をスリスリしてくる。
まるで本物の犬のようだ。甘え上手の響也は俺の心を鷲掴みだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
88 / 192