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トラ先生絶叫する②
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「…なんて所に行くのよっ!!」
トラ先生はぼくの肩を摑みぐっと引き攣った顔を近づけられる。
「ぼくも先日始めて連れて行ってもらったんですけど、けっこう楽しいですよ。トラ先生も
今度一緒に行ってみませんか?」
てっきり未知の場所に対する先入観だと思い、にこりと笑いかけてそう誘ってみたところ
的外れだったようで…
「ぎ○✕いゃ□ぁ△〜っ!」
さらに猫目を釣り上げ、聞いたことのない叫び声を上げられる。
「っ!?」
呆気に取られてトラ先生を見ていると、怒りで顔を真っ赤にして涙を溜めた目で強く睨まれ、
「るうちゃんヒドいわっ!銭湯って、銭湯って、…銭湯なんて大衆浴場に行くなんてっ!
あたしだってまだ一度も見たことないのにっ!
赤の他人の前で全裸になるなんてっ!
公衆の面前に大事なところを晒すなんてっ!
いやぁっ〜〜!!
ああっ、汚らわしい男どもがるうちゃんの脱着衣を厭らしい目で眺めるのよ!
るうちゃんの裸を舐め回すように見て視姦した上に、妄想でとんでもないこと
させるのよぉっ!
それをずっとエゲツなく脳内再生するのよっ!」
それだけ言い切るとトラ先生はばたりとソファーに伏して肩を震わせられる。
…よくもそんなに矢継ぎ早に被害妄想を捲し立てられるものだと呆れながらも、感心して
しまいました。
確かに知らない人にそんなことされたら、想像しただけでゾワゾワ悪寒が走るけれど
そんな人はごく少数、稀だと思われますが…。
寧ろトラ先生じゃあるまいし、…だいたいトラ先生にしたってぼくの体にそんなに
関心があるなんて、そういう目でぼくを見ていたことが正直意外で驚きです。
ぼくが色んな感情のこもった目でまじまじとトラ先生を見ていると
「…なぁに?その目は?」
トラ先生はクッションに突っ伏した顔をむっくり上げて、ぼくに抗議される。
どうやら、ぼくに非があるらしい。
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