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トラ先生絶叫する⑥
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「ね、もっとキスして。」
トラ先生に首に回した腕の力を込められて引き寄せられるまま、ぼくは被せるようなキスと
舌の応酬を再度仕掛ける。
顎を伝う唾液を時折吸いながらトラ先生の舌を誘いだすように絡め取り、甘噛をして自分の
腔内に招き入れて蹂躪する。
「んっ、はんっ…、」
お互いの漏らす吐息と絡まる水音が無音の室内に淫靡な空間をつくる。
息継ぎのために唇を離してお互いを見つめ合い、言葉を交わさないまますぐに激しいキスを
どちらからともなく再開させる。
夢中になって舌を絡めあっていると、ぼくのシャツの中に手を差し込み背中や脇腹を
撫で回していたトラ先生の手が離れ、自身のバスローブを肌蹴られる。
「るうちゃんも触って…」
ぼくの手を取り、あたたかな肌の上に導かれる。
始めて目にするトラ先生の顕わになった上半身は、思っていたよりもずっと筋肉質でぼくは内心
驚いてしまう。
さらりとした肌に指を滑らせ、適度に発達した胸筋や縦に筋の走った腹部、浮き出た肋などを
辿りながら疑問を口にする。
「何かされていたのですか?」
「ふふっ、ずいぶん昔に少しだけねっ!」
トラ先生はぼくの手に掌を上から重ねてクスリと笑われる。
「驚いた?」
「はい。痩身だとは思ってましたが…」
謙遜ともこれ以上の詮索に対する牽制ともとれたので、ぼくは何も言わずにそのしなやかな
半裸体に手を滑らせ続け、おそらく結構な手練だったろうなと予想していると
「ああんっ、るうちゃんったら!これは愛撫の触り方じゃないわっ!!」
トラ先生はムードのないぼくの手つきに抗議される。
ぼくははっと手を止めて慌てて謝る。
「すみませんっ!…均整がとれてて綺麗だったので。」
「もぉ〜、あんなキスを仕掛けておいて火が付いてないなんてっ!」
トラ先生はするりとぼくの頬を撫で、困った子ねと軽く抓られる。
もう一度謝ろうと口を開いたところに、トラ先生がとろりと微笑み唇を寄せて
「自分で脱ぐのとあたしに脱がされるの、どちらがいいかしら?」
唇を触れさせたまま喋る。
「っ!!」
やはりこちらの手練でもあるのだな、とぼくはドキリと心臓を鳴らせてトラ先生のはかり
知れない手管に、この後の自分の身を案じました。
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