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トラ先生と唇
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ちゅうっ、と軽く吸っては離す。
それを角度を変え何度も繰り返し気が済むと舌をさしこみ、ねっとりとした深いキスにかえられる。
トラ先生はキスも去ることながら、ぼくのぶ厚い唇が好きみたいです。
キスで濡れてさらに赤くなったぼくの唇をそっと指でなぞり、トラ先生はうっとりされる。
「はぁ、…このぽってり可愛らしい唇はあたしだけの物よ。他の誰にも触らせないからぁ。」
ぼくの唇はいわゆるタラコ唇で、ふっくらと上下均等に厚みがあり、しかも少しつき出したようにぽてっと立体的なので、トラ先生曰く吸い付きたくなるのだそうです。
向かい合ってごはんを食べていると、たまに急に身悶えし出す原因もこのせいだそうです…。
お昼ごはんをトラ先生が買ってきてくれた、ぼくの好物の、グラハムサンドウィッチやスピナッチサンドで軽く済ませ、目下過剰なスキンシップが展開されつつあります。
室内には低い音量でヴィヴァルディの『四季』第2番 ト短調 [夏]が流れており、第3楽章が始まったところで、ぼくはこの楽曲の躍動感のおかげで、よけいに興奮してしまってます…。
そしてそれはトラ先生も同じのようで、ソファの上でお互い密着したところから、反応しているのを感じてそっと体をずらすと
「ん。…るうちゃん、ベッドにいきましょ…。」
すかさず体を密着させて、トラ先生が誘ってこられます。お医者様なのにエタノールの匂いなど全くしなくて、寧ろ香水なのか色っぽい香りが仄かに鼻を掠めてクラクラとさらに興奮してしまいました。
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