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皇「雪、なにか手伝い…」
そのとき、皇先輩がリビングに入ってきた。
お母さんがバッと離れる。
玲子「あら!雪、こちらはどなた?初めまして~、雪の母です~。」
あー。イケメンに目がないお母さん。
目の保養らしい。
ずいずい先輩に近寄っていく。
皇「突然お邪魔してすみません。同じ高校の鷹野皇と言います。雪さんとは仲良くさせていただいてます。」
玲子「まぁまぁ、そんなこと気にしないで、ゆっくりしていってください。あたしはまた仕事に戻るので。じゃ、そろそろ戻るわね、雪。」
雪「はいはい、頑張ってね。無理しちゃダメだよ。」
わかってるー♪とウキウキしながら、仕事部屋に戻っていく。
雪「すみません、騒がしくて。」
皇「いや、大丈夫だ。しかし…雪はお母さん似だろ?」
雪「はい、よく言われます。そこまで女顔ではないと思うんですが…。」
そっと、飲み物のトレーを取られて自分の部屋へ向かう先輩。
さすが、イケメン様。行動までイケメンですね。
それからすぐにそれぞれのベッド、布団へ入った。
雪「あの、先輩…。」
皇「なんだ?」
雪「今日…その…。」
あの二人と一緒に過ごして大丈夫だったのだろうか。でも、聞くのもな…。
皇「雪は心配性だな。大丈夫だよ。無理なら行かないし。」
でも、皇先輩は無理でも行きそうだ。
どんな顔しているのかな。
雪「キツいときは早めに言ってくださいね。」
くるっとこちらへ向きをかえ、
皇「大丈夫。ありがとう、雪。」
と言った。
それでも心配だ。先輩にこんなこと思うのは申し訳ないけど。
皇「おやすみ、雪。」
雪「おやすみなさい。」
それからゆっくり瞼が落ちていく。
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