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うーん…。
これって皇先輩に気を使わせそう…。
とりあえず、シチューあるから食べて考えよう。
二階にいる皇先輩を呼んで、一緒に夕飯にする。
皇「…お母さん、いないのか?」
雪「ぶっ!な、なんで…。」
皇「いや、メモ落ちてるしな。」
ひょいっと拾ってかざす。
バッと取り上げると、くっくっく…と身体を曲げて笑ってる。
皇「慌てすぎたろ…。」
目が細められ、白い歯を見せて笑う。
あぁ、この顔が見たかった。いつもより幼い笑顔。
口角だけの笑顔じゃなくて、口をあけて、目を細めて笑う、ホントの笑顔。
つい釣られて、僕も笑顔を返す。
雪「皇先輩が気を使うかなーと思って、隠してたのに…。」
今はもう食べ終わり、一緒に片付け中。
僕が洗った皿を隣で拭いて、棚にしまってくれている。
皇「…なんでだ?こういうときに気にするのは雪じゃないのか?」
雪「え?」
洗い終わった手を拭いて、皇先輩へ振り返る。
そのまま、ふわっと抱き締められた。
皇「…俺に襲われるかもよ。」
にっと意地悪そうな顔。
うっ、そんな顔して言わないで~!!
ぼぼぼっと、顔が熱くなる。
だって、僕に遠慮して帰っちゃうんじゃないかと思ったんだもん…。
顔がドンドン近づいてきて、目を伏せる。
あ、キスされる…。
ピンポーーン。
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