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んもぅ!キスしたかったのに…。
慌てて先輩から離れ、玄関へ。
雪「どちら様で…。」
帝「こんばんわー、雪ちゃん!!」
涙「遅くにごめん、雪。」
部活帰りの二人がいた。
雪「どうしたの?」
涙「なんか、帝が用事あるって言うから…。あ、シチューの匂い!!」
ダッとリビングに走っていった。子供みたい…。
帝「俺の用事はこれ。」
紙袋?
中を覗くと男物の洋服。なんか大きいけど。
雪「なんですか、これ?」
帝「皇の着替え。こら涙、勝手にお邪魔しないのー。じゃ、お邪魔します?」
…ボンと頭が沸騰する。
なんで!なんで帝先輩が!?
寂しいでしょー、と言いながら帝先輩が隣を通りすぎてく。僕はパニックして、帝先輩を振り返る。
帝「だって、皇が持ってきてっていうからねー。どうせ涙の家にお泊まりの予定だったし。」
ニヤニヤしながら、リビングに向かう。
皇先輩!なにしてんのー!!
雪「皇先輩!」
皇「あ、受け取ってくれたんだ。ありがと。帝も悪いな。」
ちがう!!そうじゃない!!
雪「なんで帝先輩に頼むんですか!」
恥ずかしい…。バレた…。
皇「?なんか怒ってるのか?いつもは俺が帝に届けてるんだがな。」
ふぅと帝先輩を見る。
帝「急にそういうことになったりするでしょー。皇なら家に簡単に入れるし。今回はそのお礼だから、気にしないでいいよ。」
なんで?僕がおかしいの?
涙はシチューしか見てなくて、勝手にお皿をだして盛り付けてる。もちろん帝先輩の分も。
それからテーブルに運んで、いただきまーす、と食べ始める。
涙「いーじゃん、助かったんだし。それに雪は照れてるだけだもん。怒ってないよ、皇先輩。」
皇先輩は安心したように手を握って、向かいのソファーに一緒に座る。
自然にそういうことしないで!
心臓もたないから。
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