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5、
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剣田...け...け...
自分と同じクラスならばきっと自分よりは前の方だろう、指をつ‐っと動かし目的の苗字を探した。
8 剣田 遼
あった...。
今年も同じクラスということは、単純に嬉しい反面、お試し期間が終了して、うまくいかなかった後も関わらなければならない事から逃げられないということだ。
「遼、今年もまた同じクラスだよ、よろしく、」
「そっか!!よろしくね!!」
結局身長のせいで見れなかった遼に伝えれば2人で人混みを抜け下駄箱へと歩いていった。
「2年生は林間学校があるんだって‐っ!!
同じ班になろ‐ね?」
絶対だよ、と念を押してくる遙に俺は苦笑を漏らした。
「四人班か六人班だろ、多分、新しい友達作りもちゃんとしろよ?」
遼は男の中では可愛い方で、女子にすら勝っているのではと言われている程だ。
健全な男子高校生。
いやらしい目で遼を見てくる輩もいる訳で
本人は気づいていないながらも違和感や気持ち悪さだけは感じるようで友達作りというものに苦戦し、現時点で仲がいいのはきっと俺だけだ。
俺的には全然いい、むしろそのままでいて欲しいが、こういう多人数の班を作る場合、すごく困ってしまう。
少なからずは友達も必要だろう。
今年は遼の友達作りにも協力してやるか...。
今にも壊れてしまうかも知れない関係となったのに、何故か心の中で、もう遼とは一生離れないような、そんな気もしていて朝よりは少し余裕が出てきていた。
遼の隣は俺のもの。
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