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イケメン教師、宮本に叱られる
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「村田君……それ、ほんとう?」
宮本が聞いた。
「ああ、そうだよ。お前の大好きな小坂せんせーは、淫乱だからな。前も後ろも、節操がないんだよ」
村田が答える。
「うそ……」
宮本の顔色が変わった。
「うそじゃねえよ、残念だったな」
村田は皮肉そうに笑った。
「そんなの、でたらめだ!」
宮本が叫ぶように言った。
「だって……そんな話、聞いてない……」
「は? おまえに何でも話さなきゃいけないのかよ」
「だって、ぼくには、なんでも話すって」
「そんな話、おまえにできるかよ。キスしたくらいで恋人ぶんな」
村田は、突き放すように言った。
「そうだね……。君のことを信じるなんて、ぼくは、子どもだったよ」
宮本の声音も顔つきも、すっかり変わっていた。
「しょせん、お前と俺とは、わかり合えない。生きてる世界が違うんだよ」
村田が言った。
宮本は、古い教卓のうしろに行き、服を持って出てきた。
「もう、君とは関わらないから」
宮本は村田に冷たく言った。
「勝手にしろ」
村田は答えた。
宮本は、唇をふるわせ、
「小坂先生も、もういいです。さっき言ったことは、気の迷いです。忘れてください」
と言うと、ドアを開け、そのまま外に飛び出そうとした。
「宮本、待ちなさい」
小坂は宮本の腕をつかんだ。
「服を着なさい」
小坂が注意すると、宮本が振り返って叫んだ。
「小坂先生のバカ!」
小坂の顔に服が投げつけられた。
小坂は顔に投げつけられたパンツを手に、宮本に言った。
「履きなさい」
「嫌だ」
宮本が小坂の腕の中で暴れた。
「放して!」
小坂は、宮本を放した。
宮本は、小坂の手からパンツを奪って履いた。
小坂は言った。
「そうだな。僕はバカなことをしている。宮本、この通りだ、許してくれ」
小坂は、床に土下座した。
「バカ! バカ! 先生のバカ!」
宮本がしゃくりあげながら服を小坂に投げつけた。投げつけられたワイシャツの袖が小坂の顔の前にぶら下がった。
「先生……」
宮本が、土下座している小坂の首にかじりついてきた。
「先生、どうして、そんなことしてるの? もう、しないで……お願いだから……」
そんなことって、どのことだろう。思い当たる節がありすぎる。
「あーあ、せっかくお膳立てしてやったのにさ」
村田が大きな声で言った。
「つまんねーの。俺、帰るわ」
村田は服を着ると、部室を出ていった。バタンと音を立てて、扉が閉まった。
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