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知らなければオッケーだった
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「敬吾さん」
「ダメ」
「………………」
「ダメ。」
向かい合い、逸が半端に手を出したまま二人は固まった。
「………まだなにも」
「なんだよ」
「セッ」
「ダメ。」
「………………」
無言で動いた逸の手を、敬吾が鋭く叩き落とす。
「シーツ替えたばっかなんだよ!」
「えーーー!!?」
「この色水滴とかめちゃめちゃ目立つんだよ!乾いてもなんかヤダ」
敬吾が指差したシーツはブルーグレー。
確かに濡れると目立つ色ではある。
困ったようにふっと溜め息をつき、それでも逸は口を開こうとした、が。
「言っとくけどお前んちのも同じのだから今」
「えっ!?」
「なんか2枚買うと割引になるとかで買っただろ。俺ついでに替えとくか?っつったよな」
「う、はい」
お願いします、と応えたことも思い出した。
「でもー」
「やーだー」
ぐっと逸が距離を詰め、その分敬吾が後ずさる。
「……タオル敷きます?」
「絶対意味ねえだろぐっちゃぐちゃになるだろ」
敬吾の視線は明らかに「お前のせいで」と言っている。
逸としても事実を否定することはできなかった。
「いやもうシーツなんかなんぼでも交換しますし俺!」
「って言うか毎回毎回汗だっくだくなのもちょっとおかしいと思ってるからな俺は!!」
「それは……
…………………………交換しますから!!」
その後はお察し。 おわり。
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