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17thLOVE
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―ガラガラっ!
「ひぁっ!?」
突然ドアが開いた。
自分でもどうやって出したのかわからないような声が出てしまったのだが出たものは当然引っ込められるわけもなく、口もそのままぽかん、と開いたまま閉じられない。
「呼んだ……? みこせんせ、えとぅせんせを呼んぢゃったよねっ!?」
「!?」
能天気な声が義樹の耳に届く。
恐る恐る振り返ると、ドアのあたりに異様な圧迫感。
そこには身体を半分隠すようにして部屋の中を覗いている覚樹がいた。
「ひっ!? ……ぁ、こ、うぇ……、……とう……先生……、てめえ、その呼び方はやめやがれとお願いしたはずですが……」
楽しそうな満面の笑みの覚樹の顔を見て、義樹の心拍数が急激に上がる。思わず不整脈かと誤認するレベルだ。
やっと想い人に会えたという喜びと突然現れた事への驚きで動揺してしまい、思わずコウと言いかけてすぐに苗字に切り替えることにはかろうじて成功した。
「いやぁん、みこせんせー冷たいぃっ。……それよりさっ、百面相してねえで昼飯食おうぜー」
覚樹が携えているのは大きな包み。
弁当なのだろうが、覚樹一人で食べるには多すぎるのではないかと思った。
一瞬義樹も嬉しそうな顔をしかけたのだが、すぐに義樹の顔は怪訝な表情を浮かべることになる。
(ちょっとまて、今……百面相……っていったか?)
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