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友人2
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そして放課後。
誰もいない部屋で、資料を取ってくるという羽島を静かに待つ。
やがて、資料を片手羽島が教室へと入る。
「恭、お待たせ」
「あ、うん」
その時、
ガチャリ、
と後ろ手に鍵を閉められたので、俺は思わず冷や汗をかいて固まる。
「…?」
それになにか、空気が変わったような気配がする。
「お前、さ」
「…な、に」
羽島が纏うオーラがどことなく禍々しく、俺は怖くなって椅子に座ったまま思わず後ずさる。
その距離を、いとも簡単に一瞬で詰める羽島。
羽島はその空いた片手で俺の頬をすり、と撫でると、顎をつかみ上を向かせる。
ゴツゴツとした手の感触に、思わずビクッと肩を揺らしてしまう俺を見て、羽島は確信をもったようにニヤリと笑った。
「…あの噂、本当なんだろ?」
「はっ?」
大きな掌は、そのまま俺の首筋を辿り、耳の裏側まで到達する。
「羽島、なに、言ってんの…あれは嘘だって、…ぁっん、」
途中、耳たぶをくにゅ、と刺激されて、あられもない声が出てしまう。
羽島は何を考えているんだ。
「そっか。それじゃ、俺が確認していい?」
「な、にを、っふぅんんん、!!?」
おもむろに唇を奪われ、俺は衝撃に椅子から滑り落ちそうになる。
羽島はそれを上手く支えると、よりいっそう深く口付けはじめた。
ちゅ、ちゅぅ、ちゅっちゅっ、ぢゅ、
「ふ、ふうっん、んくぅぅぅっ、」
激しく、それでも高梨とは違い優しいキスに、俺の身体は一瞬で熱を持った。
唇が離れる頃には、もっと、と物欲しくなってしまうほどに。
「っは、はぁっ、は、しまぁ」
「顔とろっとろ…可愛い。昨日もそんな声で、高梨のこと呼んでたの」
どうして。
媚薬の効果は、まだ続いているのか?
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