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広い、そこは多分書斎であろう部屋には本がびっしり棚に並べられてて思わず息を呑む。
自分がとても場違いで俺は俯いてしまう。
「父さん、これが橘 深月です。」
琉聖に言われ俯いたまま頭を下げる。
部屋の正面の奥に大きな仕事用の机があり、そこに居るであろう人物がゆっくり立ち上がるのが気配で感じた。
ゆっくりと俺達に歩み寄る気配がして俺の頭の上から声がした。
「はじめまして、深月くん。私は茶乃木家当主・茶乃木 泰聖(ちゃのき たいせい)だ。」
頭を上げると、琉聖によく似た30代の男性が微笑んだ。
その優しそうな笑顔に少しだけ緊張が解ける。
「はじめまして。橘 深月です。」
もう一度頭を下げると、茶乃木泰聖はゆっくり手を差し出した。
「こんなんだけど根は優しい子だからよろしくね、深月くん。」
そう微笑まれて俺はどう答えたらいいな分からず泰聖さんの手を握り返した。
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