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ぼんやりして外を眺めてたらいつの間にか寝てたみたいで、肩を軽く揺らされて目を覚ました。
「お目覚めですか?はじめまして。今日から深月様のお世話をさせていただきます、栗山と言います。よろしくお願い致します。」
目を覚ました俺に背の高い若い男性がニッコリ微笑んだ。
綺麗とか可愛いとかそんな部類では無いもののそれなりに整った顔の男性・栗山さんのドアップに驚く。
びっくりしたせいで心臓はドキドキしていた。
でもそれを悟られたくなくて、俺は栗山さんが開けてくれただろうドアから車を降りる。
そこは地下の駐車場らしき場所で、自分はどこに来たかさえも分からないコンクリートの壁だらけだった。
辺りを見渡して今日で見慣れた背中を発見して慌てて追いかける。
不満はたっぷりあったけど、今頼れるのはあの無表情な男だけだった。
だからその背中を見失わないように足早に付いていく。
追い付いた時、丁度エレベーターのドアが開いて琉聖がその箱に乗り込む。
俺と少し後に追い付いた栗山さんも乗り込んでエレベーターは上へ上へと動き始めた。
「琉聖様、夕食は如何がなさいますか?」
いつも交わされてる言葉なんだろう。
栗山さんは脈絡も無く無言の琉聖に聞いてくる。
少し間が開くのも気にせず琉聖の返事を待つ。
「コイツと食べる。軽めに用意してくれ。」
顎で俺を指してから言うと、栗山さんは了承の意味も込めて深々と頭をさげた。
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