アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
突然の琉聖の行動に戸惑う。
無視し続けて少しだけ罪悪感を覚えてはいたけど、素直じゃない俺はどうする事も出来ないでいた。
そんな時、突然抱き締められれば誰だって動揺すると思う。
話がしたいと言い出した琉聖は身体を離すと無言でエレベーターに乗り込んだ。
腕を掴まれたままの俺も必然的に一緒に乗り込む。
狭い箱の中、重苦しい空気から抜け出したくて口を開こうとするけど何も思い付かない。
だから俺は黙ったまま琉聖の横顔を見詰めていた。
静かにエレベーターが止まり琉聖が歩き出す。
ゆっくりと進んだ先にあるドアを開けて中に入ると、そのまま広い部屋の中心にある存在感たっぷりなソファーの前に立った。
「外してくれ。」
帰りを出迎えてくれた栗山さんや使用人達に声を掛けると、頭を深く下げて部屋を出ていった。
「とりあえず座って。」
腕を離した琉聖がソファーに腰を下ろす。
促されて琉聖から少しだけ離れた位置に腰を下ろした。
このソファー座り心地いいよなぁ~なんて違う事を考えながら。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 353