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部屋に戻った俺は着替える事もせずベッドに寝転んだ。
1週間以上無視し続けた俺に琉聖は謝り、素直な自分思いを話してくれた。
最初の印象は本当に最悪だったけど、今日話してみてちょっとだけ琉聖を近くに感じた。
琉聖だって今回の婚約で感じる事も思う所もあると思う。
なのに俺は1人で被害者みたいに拗ねて駄々を捏ねる子供みたいな態度で琉聖を困らせた。
琉聖の言う通り婚約は決定事項。
それならお互い理解して助け合わなくてはいけないんじゃないかな?
そう思ったら心は少しだけ軽くなっていた。
明日からは普通に琉聖と話そう。
お互い言いたい事を言い合って何かあったら話し合えばこんなに拗れる事は無いんじゃないかな?
あまりにもポジティブな考えに我ならが笑えるけど。
なるようになるんじゃないかな?
何かが吹っ切れた俺はベッドから起き上がると私服に着替える為にクローゼットを漁っていた。
「深月様、宜しいですか?」
ドアがノックされ栗山さんが訪ねてきた。
「何かいい事でもありましたか?」
俺の顔を見るなりそう言った栗山さんに俺はさっき琉聖と話したことを報告した。
「そうでしたか。それは良かったです。ところで・・・」
少しだけ詰まった言葉に俺は栗山さんを見詰める。
「来週から『教育』が始まります。」
「教育?」
言葉の意味が分からなかった俺は聞き返すけど、栗山さんからはなかなか答えが返っては来なかった。
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