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「深月~会いたかったよ~」
ドアを開けた瞬間、緩い声と共に俺の身体は暖かい物に包まれた。
今朝、学校へ向かう車の中で琉聖にお願いされた事があった。
「昼休み、生徒会室に来てくれ。昼食はそこで食べよう。」
いつもは学食で食べていたのでそのお誘いは不思議だったが、生徒会の仕事でもあるんだろうとあまりに深く考えずに頷いてた。
そして昼休み。
俺は経済学科と一般普通科の建物の間にある生徒会室へとやって来たのだ。
で、始めに戻る。
「え?何?」
いきなりの抱擁に戸惑っていると、部屋の奥から聞き慣れた声が聞こえた。
「おい、クリス。人の婚約者に無闇に抱き着くな。」
その言葉の後に俺の身体は解放された。
と思ったら直ぐに腕を引かれてまた暖かい物に包まれていた。
「良いじゃん!久し振りの再会だったんだから。」
不満気に文句を言う相手に視線を送るとどっかで見た事がある顔だった事に気付く。
「あれ?貴方は確か・・・」
「初登校の日に会ったよね?覚えてる?」
目を輝かせながら言う彼は、きっと1度見たら忘れないだろう華やかな外見をしている。
だから俺も1度しか会っていない彼を覚えていた。
「教室に来た・・・クリス様!」
俺の言葉に目の前の華やかな男性と、俺をしっかり腕の中に納めていた琉聖が同時に吹き出した。
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