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同級生達がそう言っていたので思わずそのまま口にしてしまって慌てて自分の口元を押さえる。
「クリス様って・・・」
そんな俺に本人は苦笑いを浮かべていた。
「深月、コイツは俺の親友のクリスだ。お前に会わせろって煩くて。だから今日はここに来てもらったんだ。一応、これで生徒会副会長だ。」
俺を抱き締めたまま琉聖が教えてくれた。
「改めてまして、深月。クリスだよ。よろしくね。」
そう言うとクリスは綺麗な笑顔で俺に手を差し出す。
琉聖の腕が緩んで解放された俺はゆっくりクリスに歩み寄って華奢な手をそっと握った。
「橘 深月です。よろしく。」
俺達は握手で挨拶した。
「やっぱり深月は美人だね。琉聖が羨ましい。」
俺の手を握ったまま目の前の外人がそう呟く。
この人はなんの冗談を言っているのだろう?
俺が美人?
それだったら今目の前に居るこの人はなんと表現したらいいのだろう。
綺麗なサラサラの金髪に、透き通るような白い肌。
二重の大きな瞳は明るい翠色でエメラルドのように澄んで輝いている。
鼻もスッと通っていて、形のいい唇は何も付けてないのに仄かにピンクに色付いてて。
この人の事を世間一般の常識では『綺麗』と表現するのではないだろうか?
そんな事を考えていたらクリスの顔に見入っていたらしく、クリスはクスッと笑って俺の手を離すとまた腕に抱き竦めるられていた。
「そんなに見詰められたらキスしたくなっちゃう。」
そう言われて初めて自分の行動を理解して顔に熱が集まった。
「またお前は。調子に乗るな。」
面倒くさそうな琉聖の声がして無理矢理クリスの腕から奪われる。
もう自分の置かれている状況が想像を越えすぎてた俺は、されるがまま琉聖の腕の中にまた納められた。
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