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一通り挨拶を終えると、俺達は3人で食事をする事になった。
生徒会室の中央にある応接セットには豪華なランチが用意された。
「生徒会室で食べて大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。会長の意向なんだから。」
心配気に聞いた俺にクリスが笑顔で答える。
「会長って?」
「生徒会長。琉聖は今期も生徒会長だからね。」
この学園は前期と後期の2回生徒会役員選挙がある。
高校2年の今、琉聖は会長になれる高1の後期から2期連続で生徒会長を務めているらしい。
そして後期も内定してるとか。
我が物顔で生徒会室を使っているのも納得できた。
「とりあえず食事にしよう。」
琉聖に促されてソファーに腰を下ろすと3人で豪華なランチを堪能した。
美味しい食事に満足して食後のコーヒーを味わっていると、カップを持つ姿がとても様になっているクリスが口を開いた。
「ところで深月。『教育』はどう?大変?」
「あぁ、うん。ぶっちゃけ大変。」
素直な意見を言うとクリスが眉を下げて笑った。
「覚える事は大変だし、量も多いし。慣れないからテンパっちゃって。でも、ちょっとずつだけど身に付いてるとは思うよ。」
少し冷めたコーヒーを飲みながら答える。
テーブルマナーも所作もゆっくりだけど、確実に身に付いてると自分では思ってた。
この前、先生にも褒められたしね。
「他は?大丈夫?」
さっきよりは顔が和らいだクリスにまた聞かれた。
他?ってなんだろう。
聞かれてる意味が分からなくて首を傾げると、クリスの視線が俺から隣に座る琉聖へと移った。
「まだなの?」
「まだらしい。」
不可解な2人の会話に俺は隣の琉聖に視線を向けた。
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