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保健室を出た後俺を横抱きしたまま琉聖は校舎内を歩いて校門まで行くと、用意していた車にそのまま乗り込んだ。
そして有無を言わさず病院に連れて行かれて頭のCTやら診察を受けさせられた。
幸い軽い打撲と脳震盪だったのでそのままマンションへと帰ってきた。
その移動の間もずっと琉聖は俺を降ろしてはくれなくて、俺は恥ずかしさのあまり琉聖の胸にずっと顔を埋めていた。
「実家には俺から連絡を入れておいた。今日は教育は休みだ。ゆっくりしてろ。」
やっと降ろして貰えた自室で着替えまでさせられるとそのままベッドに寝かされた。
どんだけ過保護なんだろう?とちょっとびっくりしてしまう。
「琉聖、本当にもう大丈夫だからね。」
「あぁ分かった。でも今日は大人しく寝ててくれ。」
制服のジャケットを脱いでネクタイを緩めると、ベッドの側にあった椅子に琉聖が腰掛けた。
そして俺の髪に指を絡めて弄ぶ。
その仕草がむず痒くて布団を手繰り寄せて頭まで被った。
「本当に良かった、何とも無くて。倒れたって聞いた時は焦った。」
優しい口調に少しだけ布団を下げると、柔らかい表情の琉聖が俺を見詰めていた。
「心配してくれて・・・ありがとう。」
「少し寝ろ。側には居るから。」
優しい口調で言われて大人しく頷く。
正直あまり眠くは無かったんだけど、琉聖の長い指が俺の髪を優しく梳いてくれていつの間にか俺は眠りに落ちていた。
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