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「どうかしたか?」
さっきまで眠そうだった俺の行動が余りにも不自然だったのか琉聖が不思議そうに聞いてくる。
どうかしましたよ。だって・・・
「か、確認なんだけど・・・」
「何だ。」
「ベッドって、アレだよね?」
琉聖を見詰めて指を指すと、琉聖の視線が俺から指差す方へと流れる。
そして当たり前だというように頷く。
「ベッドは、1つだよね?」
「そうだ。」
「俺はどこで寝るの?」
「ベッドだ。」
「琉聖は?」
「何が言いたい。」
少し焦れた様な声がする。
絡んだ視線がちょっとだけ怒気を含む。
「まさか・・・だよね?」
俺は笑顔を作って見せるが、きっとそれは引き攣ってて不細工だろうなと思う。
「この部屋に2人共案内された。お前は俺の婚約者。ベッドは1つ。だから何だ。女じゃあるまいし。」
呆れた様に言われたらもう何も言い返せない。
俺は黙って俯いた。
確かに俺は女じゃない。
でも、この状況を素直に受け入れる程人間出来ていなかった。
「俺はシャワーを浴びて来る。」
そう言うと琉聖は俯いたままの俺を残して立ち上がった。
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