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公園を出て近くにあったカフェに入るとオープンテラスの隅に案内された。
メニューをガン見した深月はオススメランチを頼む。
何でも良かった俺も深月と同じものにする。
「これからどうする?」
「どうしようかなぁ・・・」
両肘を付いて組んだ手に顎を乗せて宙を見詰める深月。
男子高校生だと忘れそうな仕草が微笑ましい。
深月は特に女っぽいという事はない。
どちらかと言うと顔はそこそこ可愛いが体型も性格も根っからの男だ。
でも、俺の目に映る深月は最近妙に可愛くて仕方ない。
これも心境の変化のせいなんだろうけど、どうも色々と大変だ。
少し考えて深月はまた予想外の答えを口にする。
「帰ろ、琉聖。」
まだ昼になったばかり。
あと半日あるのにと不思議に思ってると美しい笑顔が返ってきた。
「昼からは家でゆっくりしよう。琉聖は仕事禁止ね。」
そんな可愛いお願い聞かない筈ない。
「分かった。」
日差しの様に心の中もポカポカ暖かかった。
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