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他愛の無い話をしながら校門へ向かうと、珍しい人が黒塗りの車の側に立っていた。
「栗山?どうした?」
琉聖も知らなかったのか驚いた声で目の前に立つ栗山さんに聞いている。
「今日から新しい『教育』が始まりますのでお迎えに来ました。」
いつもは琉聖も一緒に実家まで行って俺を送り届けてくれる。
でもその新しい『教育』が始まると今まで通りにはいかないらしい。
栗山さんの言葉に琉聖の顔が一瞬歪んだ。
どうしたんだろう・・・
これから始まる『教育』ってそんなに大変な勉強なんだろうか?
少し不安になって繋いだ手に力が籠る。
それを察した琉聖は微笑んで俺の頭を撫でてくれた。
「大丈夫だ、深月。栗山が居てくれる。それに辛い時はいつでも俺を呼べ。側に居るから。」
その一言でさっき沈んだ気持ちが少しだけ浮上した。
「それでは参りましょうか、深月様。」
栗山さんに促されて、琉聖とは別の車に乗り込んだ。
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