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担任の後を着いて校内を歩く。
何処も彼処も今まで通ってた高校とは余りにも違い過ぎて言葉も出ない。
「橘くん、大丈夫?」
無言の俺に気付いた担任が足を止めて顔を覗き込む。
気分が悪いと思ったのか、その顔はとても心配そうだった。
「余りの現実離れした光景に軽くパニックです。」
素直に口にすると安心したのか担任は爽やかに笑う。
「実は僕も赴任した当時は戸惑ったよ。でも人間って凄いよね?直ぐに見慣れるよ。」
そう言われても実感は無くて曖昧に微笑んだ。
また歩き出した担任の後に続く。
それから教室に着くまでの間、担任は学校の事をあれこれ話してくれた。
それを聞きながら歩く俺は近づく教室に少しドキドキしていた。
初めての転校。
初体験に期待より不安が勝ってしまいどうしたらいいか分からない。
長いような短いような距離を歩いて担任があるドアの前に立ち止まった。
「今日からここが君のクラスだよ。」
笑顔で言うとスライド式のドアをゆっくり開いた。
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