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「質問があれば聞く。」
静かに走る車の中、隣に座る琉聖が短く言う。
聞きたい事はたくさんある。
でも混乱し過ぎて何から聞いていいか分からない。
少し考えてとりあえず思い付いた事を聞いていこうと口を開いた。
「婚約者って、何ですか?」
「言葉の意味そのままだ。お前は今日から俺の婚約者だ。他には?」
「何で男の俺が男の貴方の婚約者なんです?」
「俺は貴方じゃない。茶乃木 琉聖(ちゃのき りゅうせい)だ。それが茶乃木家のルールだからだ。」
不満そうに名乗って琉聖か答える。
茶乃木家のルール?
不思議なフレーズに琉聖を見ると、視線に気付いてこらを見た。
「茶乃木家の次男は女とは結婚しない。男の妻を娶る。それが茶乃木家のルールだ。」
至極当たり前だと言わんばかりに口にするルールとやらは、兎に角俺に不安しかもたらさなかった。
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