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部屋から続くバスルームのドアが開く音がして、バスローブ姿の琉聖が現れた。
ソファーで悶々と考え込んでいた俺はその姿に心臓がさっきより少しだけ早くなる。
「深月もシャワー浴びて来たら?」
被ったタオルで頭を拭きながら琉聖がソファーに近付いて来る。
その姿がヤケに艶やかで俺は琉聖がソファーに辿り着く前に立ち上がると、入れ替わるようにバスルームへと飛び込んだ。
どうしよう・・・
普段は食事の後、少しだけ一緒に過ごして俺達は別々に過ごす。
だからシャワー後の琉聖なんて見た事が無かったけど。
「何なの?あの色気・・・男であれってどうなんだよ?」
洗面台に両手を付いて項垂れる。
自分の心臓の音が煩い位に耳に響く。
意識しないようにすればする程、意識してしまう。
挙動不審な自分が恥ずかしい。
「とりあえず頭を冷やそう。」
そう思って服を脱ぐと少し温めのシャワーを浴びた。
どうにか落ち着こう。
俺達は男同志。
ただ一緒に寝るだけでどうしてこんなにも挙動ってるんだ?俺。
だいたい男同志でどうなるんだってんだ。
俺が女なら貞操の危機だけど・・・って男同志ってどうやってするんだ?
それに俺には当たり前だけど、豊かな胸も無ければ琉聖と同じモノも付いている。
こんな身体に琉聖が欲情する訳ない。
自分の薄っぺらい身体を見て少しだけ落ち込む。
でも何故かさっきまでのモヤモヤは少しだけ無くなっていた。
自意識過剰過ぎたなと自己完結すると色々洗い流してバスルームを出た。
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