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いよいよ・・・とうとうあの『教育』が始まった。
何も知らない深月は戸惑いながらも栗山と一緒にそれに向かって行った。
栗山との『教育』がどんな物かも知らずに・・・
少しだけ罪悪感はあった。
そう言う『教育』があるって事を教えようと思えば教える事も出来たのに。
俺は敢えてそれをしなかった。
嫌、出来なかったんだ。
それを知った深月がどんな反応をするのか・・・
それが不安でしょうがなかった。
だからただ見送る事しか出来ないんだ。
後悔を抱えて自宅に戻る。
今までも深月が実家での『教育』を受けている間はこうやって1人で帰っていた。
でも今日は1人の空間がヤケに寂しく感じる。
普段は残っている仕事を片付けながら帰りを待つのだが、今は仕事をする気分にはならなくてソファーに制服のまま腰掛けた。
ネクタイを少し緩めて天井を仰ぐ。
深月はこれからの『教育』の事をどう思った?
嫌になったりしないだろうか?
嫌だと泣いてないだろうか?
そんな事ばかり考えて過ごしていた。
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