アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
2コールで相手に繋がった。
『どうしたの?』
呑気な返事に少しだけイラッとする。
「頼みがある。」
『何?』
「深月の所に・・・行って欲しい。」
『何があったの?』
少しだけ声のトーンが下がったのが分かる。
俺はさっき報告を受けた内容を電話の相手に簡単に説明した。
『はぁ・・・全く。分かった。様子を見てくるよ。』
「済まない、クリス。」
呆れながらも俺のお願いを聞いてくれる親友に素直にお礼を言う。
『琉聖の為に行くんじゃないよ。深月の為だから。』
嫌味を一つ残して通話は切られた。
それでも構わない。
今は深月の側に居てやって欲しい。
俺は行けないから・・・
ソファーの背凭れに身体を預けて深く息を吐く。
少しでも深月の傷が癒えてくれたら・・・
今は離れたこの場所て祈る事しか俺には出来なかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
101 / 353