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微笑みを讃えながら歩き出した由都くんに釣られて歩き出す。
自分と変わらない身長に自分より細い身体。
顔立ちは全然違う彼の隣は何と無く居心地が悪かった。
「ねぇ、深月くん。琉聖の事、好き?」
突然の質問に足が止まる。
それを気にも止めないで歩いて行く由都くんの背中を暫く眺めてから小走りでまた隣に並ぶ。
「・・・好きだよ。」
俺の本心はすんなりと唇から溢れた。
もう誤魔化したり隠したりしない。
俺は琉聖が好き。
「婚約者として?」
真っ直ぐ前を向いたまま由都くんはなおも聞いてくる。
彼は何が聞きたいんだろう?
真意は分からないけど俺は今の素直な気持ちを伝える。
「婚約者としても、1人の男の人としても琉聖が好き。まだ気付いたばかりの気持ちだけど、ハッキリしてる。」
その言葉に由都くんが俺を見る。
「そっか。」
そう呟いた顔は何処か清々しくて、内面からの美しさがあふれていた。
「琉聖ってすっごくいい奴だから、きっと深月くん、幸せになれるよ。僕が保証する。」
そう笑う彼に俺は笑顔で頷く。
「もし、琉聖に泣かされたら何時でも言って。僕がお仕置きしてあげるから。」
心強い言葉を貰った俺は今、とても幸せだと思った。
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