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夏の花火と泡沫の心
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…嘘…、
……もしかして俺、会長に告白された?
……会長が、俺を好き……?
嘘、嘘、、え…?
いやいや、嘘だろ…?
「春乃を困らせたくないのに、どうして私はあなたにそんな顔をさせてしまうんでしょう…」
会長の声はとても小さく、掠れたものだった。
「…会長…、俺のこと好きって、恋愛感情として、ですか?」
「……そうに決まってるでしょう」
嘘だろう?という思いは更に大きく、信じがたい気持ちが胸の中で膨らんでいく。
告白されたんだ、ということを認識すると突然胸の鼓動がドキドキと止まらなくなって、今すぐ心臓が飛び出してきそうな程恥ずかしさが襲ってきた。
…どうしよう、ドキドキいってる…
自分の顔が火照って真っ赤になっているのがよく分かる。
すっごい、恥ずかしい…
「すいません、……帰ります、ね」
「ちょっ…、会長っ、」
突然「帰る」と走るように去ってしまおうとする会長を呼び止めるも、周りは人混みだらけでいとも容易く会長の姿を隠してしまう。
「かいちょ…う、」
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