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タクミ.side
「落ち着いて聞いてくれ、お前の検査結果に引っかかるところがあるそうだ。
もし何かあったら困るから、しばらくの間は仕事を休みにする。」
「………それって病気が何かか?それともケガ?」
「詳しくはちゃんと調べなきゃわからないらしいが、先生から、タクミの仕事は休ませろって言われたんだ。
だから、少しの間休みにする。」
「………りょーかい…
この話、誰にも言わないでくれるか?
レンたちには、適当に誤魔化しとくから」
「お前がそうしてほしいなら、そうするよ。
再検査の知らせはまた後日だすから。」
俺は黙ったまま自分の部屋に戻った
だって、ここに来てから17年間。一度も引っかかったことなかったし、それに、もし病気だったらどうしよう、とか、治らない病気で余命半年くらいだったらどうしようとか…
頭に浮かぶのは悪いことばかりで、、、
もう、何も考えたくなくなった
ベッドに入ってボーッと考えてたらいつの間にか眠っていたらしい
「……、クミ………、タクミっ!!」
目が覚めたらカズがいた
「おっ、カズ…お帰り、、、ご飯食べてきたのか?」
「うん、で、社長の話ってなんだったの?もしかして、健康診断でなんかあったの?」
「何もねぇよ、ただ、社長が………
そ、相談聞いてくれって言われてさぁ、
たいした内容じゃなかったけどな、」
「健康診断のことじゃなかったんだね?!
よかったー、
すっごく心配でさ、ハンバーグノド通らなかったよ笑」
カズの無邪気に笑う笑顔が、霞んで見えたような気がした
いや、気がしたんじゃない…
「タクミ…、なんで、泣いてるの…?」
「カズが、かわいくてさ…笑」
俺の目から、涙が零れた
俺の心は不安しかなかった
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