アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
学校(湊)
-
―カラカラカラ…
「夏希ー。。。あれ?」
居ない…?
ナースセンターに行ってみるか…
「すみません、日和夏希なんですけど。」
「あぁ、リハビリですよー。」
「そうですか、ありがとうございます」
そうか、リハビリか…!
リハビリ室に行ってみれば、
夏希はもうほとんど補助無しで歩いていた。
いつもは、ベットの上にいる夏希しか見ていなかったし
歩きづらいのなんか忘れていた。
少しの間、夏希を見つめていると
目があって手を振ってくる。
随分、自然に笑えるようになったな。
ずっとこのまま続けばいいのに。
――プルルルルル
あ、学校でしぼんでた渚からだ。
元気になったのかな…?
『よぉ、湊!
心配かけたなぁ!もう大丈夫!』
「ぉ、おう…」
この高低差はなんだ…
『夏希、元気かぁー?』
「あぁ、歩いてる。
このぶんだとそろそろ学校いけそうだけど」
『あぁ、そうかぁー。
学校では俺と夏希を二人にするなよ。』
「あぁ。わかったよ。」
『そんだけ!バイ!』
―ツーッツーッ
何だったんだろうか。。。
「湊!」
ゆっくり歩いて、こっちに来る。
後ろから担当の医師がついてくる。
二人とも、比較的明るい表情だ。
「湊くん。今日、お母さんはみえますか?」
「伺ってませんが…電話してみますか?」
「やぁー、週末にしますか!!」
ははっと笑う医師。
一体何があるんだろうか。
「あ、湊くんに先に教えてあげようか。」
それはもうぜひとも。
思いっきり頷く。
「夏希くんにはもう言ったんだけどね
そろそろ退院、通学できるんだよね。
明日でも大丈夫とは言わないが、
来週末には、大丈夫だよ。」
「ほんとですか?!!」
嬉しい。
また、夏希と学校に行ける!!!
夏希に抱きつこうとした俺を、先生が制する。
「部屋に行ってからにしなさい。
まだ歩きづらそうだからね。」
はははっと笑う。
そうだなと思い、夏希抱きかかえた。
「湊?!!恥ずかしい!下ろして!」
「やーだ。」
先生に会釈して、夏希の病室に向かう。
さて、退院祝いは何しようか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
138 / 193