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かたち(湊side)
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「よいしょ。」
夏希はあいつ(トラブルメーカー)のせいで
久しぶりに気を失った。
「ごめんねー、ちょっと通してー」
思ったよりも人だかりが出来てた。
あいつは未だに渚に突っかかってるけど
渚は睨み返したり、適当に反論していた。
けど、俺が夏希を抱えて出てくると
「寝たフリで、切り抜けるつもりー??」
「気、失ってるの。お前のせいで。」
めんどくさい。
どこがそんなに気に入らないんだか…
「つくならもっとマシな嘘つけよなーww」
「嘘だと思う??」
「当たり前だろーが。」
―ちゅっ…
「これでも?」
もちろん、夏希は微動だにしない。
普通なら恥ずかしがる。
俺がキスしたのが余程びっくりしたようで
トラブルメーカーは固まってしまった。
今がチャンス!!!
「ごめんね、夏希。
有名人になっちゃったかも。」
「んぅ?み、なと??」
目がうっすらしか開いていない。
「どうしたの?」
「だいすきー」
また、そうやって笑う。
―キーンコーンカンコーン
「1限目始まったか…」
朝、授業が始まるまで
本当に長かった。
俺は、保健室に夏希を寝かせて、
大まかのことを保健医に任せて
渋々、授業に向かった。
もちろん、俺の時間割を伝えて
「夏希が泣きだしたら呼んでほしい」
と伝えておいた。
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