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10月某日 文化祭にて②
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「歩!」
放置したはずの爽やか君がなぜかあゆに駆け寄る。
エッ、知り合い!?
驚く俺の目の前でまじまじとあゆを上から下まで一通り見つめて固まる爽やか君。
横でマキって子がにやにやしててあゆは赤くなった顔でもじもじしてる。
そんなあゆに密かに萌えた。
「にのっち、どうよ~?
歩くんのこの格好」
「……連れ去りたい、かも…」
真っ赤な顔で口元を押さえる爽やか君。
照れるあゆ。
「言うねぇ~」
そんな二人を囃し立てる遥ちゃんとマキちゃん。
エッ?何この雰囲気?
「じゃあお二人さん、ドロンしちゃいなよッ♪」
ハァァ!?
「ちょっ、ちょっと俺のあゆをどこに連れてくんだよ!?爽やか君」
本当にドロン(死語!?)しちゃいそうだったから慌てて止める。
「サク、紹介するね。僕の…その、こ、ここ恋人の二宮くん…デス」
吃りながらあゆが俺に爆弾を落とした。
エッ!?爽やか君があゆの恋人!?
ってか、男じゃん!!
どゆこと!?
と、とにかく!!
俺の脳が理解し始めた。
こないだあゆの可愛い体にいっぱい痕をつけたやつは…コイツか!!
俺は狂犬と化した。
キェ―――――イ!!!!
許すまじ!!二宮!!
ピッ、
ピッ、
ピーン!
「二宮、ゴルァ!!!
俺のエンジェル、いや神になにさらしとんじゃ―――!!!!」
スイッチが入り、俺が吠えた時には既に遅しで二人の姿はなく、ドロンした後。
んだとぉ!?
「ゴルァ!!二宮出てこ―――い!!!」
その後の俺は接客そっちのけ。
一心不乱ってこーゆー事なんだな、と思えるくらいドロンした二人を探し回った。
不審者を見廻っていたツボセンに拳骨食らうまで。
…………結局見つかんなかったけど。
グスン。
後から一人であゆが戻ってきたけど首筋におびただしい量のマーキング。
うう…腰を庇って接客するあゆなんて見たくない…
クワァッッ!!二宮め―――!!!!
それが俺と二宮の(一方的な)戦いの始まりだった。
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