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2月某日
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ちょっと妄想しちゃって萌えっていた俺の前の席の椅子をひいて向かい合わせになるように座るあゆ。
「二宮くんのこと?変態じゃないよ?
ちょっと激しいけど」
……。
うわ~~~ん!!!あゆのバカァ!!
そーゆー情報聞きたくなかった~
「手作りとかはできないけど…好きな人だし、
なんかあげようかな…とは思ってるよ」
うわ…撃沈。
そーゆー情報も聞きたくなかった…
「なにがいいかな~」
って言いながら目の前で見せるあゆのカオは完全に恋する乙女じゃないスかぁ~!!
くそぅ…
面白くない。
ひっじょーに面白くねーよ!
だってあゆはさぁ、天使はさ、誰か一人のモンにはなんねーで欲しいんだよ。
勝手に思ってあゆに理想押し付けて夢見てンのは俺だけど。
けど、悔しいモンは悔しいし
ムカつくモンはムカつく。
ハッ!ピーンときたよ!!
きちゃったよ!!
あゆ、ごめん!!
「なんか今年はぁ~巣鴨で売ってる赤パンがいいらしいよ~」
「えーそうなの?」
「そうそう、相手が身に付けられるし」
「そうなんだ~ そっかぁ、巣鴨かぁ~ありがと!サク!!」
にこやかにお礼を言うあゆにちょっと罪悪感だけど…
ケケケッ
ざま~ミロ♪
あのイケメンが戸惑いながら赤パン履くのが目に浮かぶ。
その後の俺のテンションは絶好調♪
部活でもひさびさにツボセンに褒められた。
ささやかに腹黒くなった冬のヒトコマ。
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