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愛をこめて花束を君には萌えを
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「俺達が成し遂げられなかったインハイ優勝。
それをお前達が引き継いでくれ」
「「はい!!」」
二月某日。
我がバスケ部の三年生が来月卒業を迎える。
地方へ進学する先輩も結構いるため送る会なるものを俺ら一年生が企画して焼き肉バイキングに来ている。
既に秋口に三年生は引退して二年に引き継いだんだけどまあ、アレだね。
男社会のタテ関係ってやつ?
何度元キャプテンの冒頭の台詞を聞いたことか…
んで何度も返事を繰り返す。
最初は涙ぐむやつもいたが、今や儀式の一つ。
いや、挨拶?
今日は他校と練習試合してきて一旦解散してシャワー浴びてまた学校近くの焼き肉店に集合した。
部員がほぼ全員出席するんで何か問題がないようにとツボセンと副顧問まで来ている。
…それはいーんだけどこの席の配置、何故!?
目の前のテーブル席に目を遣る。
三年生に囲まれて座るあゆ。
クソー!!!こんなときばっかり上級生の特権濫用だろ!?
びぎゃぁ!!元キャプテン!
なんスか!?そのあゆの肩にさりげなく置いた手は!!!
ヒィィッ!!あゆの左隣のセンパイの目が怪しすぎっっ
目の前のテーブルで繰り広げられるあゆへのパワハラ(俺的にはそう見える)に俺はハラハラして目が離せない。
そんな俺のテーブル席は…というと超最悪。
右隣はツボセン。目の前は副顧問。その隣は空席…。
珍しく集合場所に早く到着したのが運のツキ…
ツボセンに連行されて三人で座ったテーブルには誰も寄り付かない。
先生がいるテーブルって大体そーだよな…
しかも会話の内容も俺の髪の脱色について。
どーでもいいっちゅーの!!
今日は練習試合だったから黒染めした頭にカラコンも外してきている。
ツボセンはここぞとばかりに「そっちのほうが男前だ」とか説いてくる。
余計なお世話だ!!こちとらファッションだっつーの!!
あゆと席が離れたのに加えて酒が入り延々と説教続けるツボセンに苛々モードの俺。
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