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愛をこめて花束を君には萌えを
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俺も飲んでやる!!食欲も特に進まずツボセンの前に置かれたビールジョッキに手を伸ばす。
ゴンッ、
「コラ!教師の目の前で堂々と飲もうとするな!!」
うぅ…やっぱりツボセンの鉄拳が飛んできた。くそぅ…
俺はトイレに立つフリをして店員さんにウーロンハイを頼む。
もちろん、ツボセンのオーダーですって付け加えて。
ケケッ、
飲んでやる。
ウーロンハイなら見た目酒だって分からない。
そんでさっきの店員さんがウーロンハイをテーブルに持っていくところを、『あ~ボクが持ってきますよ♪』
……
ヤベエ我ながら完璧すぎるッッ!!
ささやかな作戦に俺は鼻唄まじりにそのまま本当に用を足しにいく。
「あれ?サクじゃん」
うわぉ♪あゆだ!!
一気にくっせぇトイレがバラ色の空間に変わる。
ほわほわ~
あゆの周りの空気ってホント癒し系だよなぁ~
「はぅん♪あゆ、元気?」
「元気って…さっきもしゃべったじゃん」
口元に手を当ててふふって笑うあゆ。あぁぁぁ~カワユスギる~
トイレから少し癒されてクソつまんねー席に戻った俺は早速ツボセンに愛の鉄拳を受けた。
ガハッ、
地味にイテェ…
「克己!!ウーロンハイは誰の注文だ!?」
ツボセンの指差す先にはテーブルにドン、と置かれたウーロンハイが入ったグラス。
ゲッッ もう注文来ちゃったの?
店員さん、仕事早すぎだろッッ
「アハハ~ツボセン飲むかな~なんて思って…」
俺の引き吊る笑いに苦しい言い訳…。
嗚呼…ここは地獄でしょうか?
不穏な空気を察して副顧問は違うテーブルに移動しちゃうし…
お、おーい!ツボセンとタイマンは勘弁して~
その時、ツボセンの携帯が鳴った。
渋々といったように席を立つツボセン。
ホッ…
なんとか寿命が延びた。
すると見計らったかのように一年のチームメイトが寄ってきた。
「サク~御愁傷様~」
ニヤニヤ笑うのは川島。
「うっせー」
完全にふて腐れた俺。もう、今日は散々じゃね?
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