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甘酒はほどほどに
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そんな幸せの絶頂にいる俺に先輩から一気に酔いも醒める一言が降ってこようとは。
「櫻井~ お前の部屋漁ってエロビ見つけてきたぞ!!」
サーっと血の気がひく。
あああアレは………っっ!
アレは絶対あゆだけには見せられない!!
「なっ……!!先輩、マジで勘弁してください!!」
かなり焦っている俺をにやにや見ている先輩方…。
あああ……普段は仲のいい先輩たちがいまは悪魔に見える………
片手にもっているのはいかにもエロチックなDVDのパッケージ。
表紙は…ショートカットで綺麗な顔した巨乳ちゃん。
ちょっとボーイッシュな彼女は雰囲気が誰かに似ている。
あああ……一番見られたくなかったアレだぁぁぁ!!
青ざめる俺とは対照的に先輩は愉しそうにゲラゲラ腹を抱えている。
くぬぬ……
「お前、あゆをオカズにすんなよな~」
………もう一度言うね。
俺は別にゲイとかバイじゃないよ?
あゆへの気持ちも憧れって感じ…
……うん、多分。
恐る恐る隣を窺うとあゆははてな顔で俺と先輩たちを交互に見ている。
…よかった、夜のオカズの意味は分からないのね。さすが天使。
胸を撫で下ろしたのも束の間、DVD片手に先輩方があゆの華奢な肩に腕をまわしてきた。
アウツッ!その行為はファウル五回に価しますから!
「なぁっ?あゆ~。櫻井のためにこれと同じポーズしてみ?」
「えぇっっ……これですか?」
DVDの表紙を指す先輩にあゆが視線を向ける。
ショートカットの彼女は猫耳にセーラー服で四つん這いになって顔の横で猫の手を作っている。
にゃあのポーズ。
「……えっと、ぼくがこのポーズやったら気持ち悪くないですか?」
先輩だからと控え目に言っているが嫌そうだ。
ああ…あゆ可哀想…
で、でもッッ…
猫ポーズのあゆ……………うん、見たい!!
本来ならあゆの側について止めてあげたいが俺の中で猫あゆと困ってるあゆを天秤にかけた時、猫あゆが勝ってしまう。
う~ん…理性より本能だよね、やっぱ。
渋るあゆが困り果てて俺を見上げる。
「ほらっ…あゆ、先輩方もゆってるし」
下心でにやけるのを押さえながら俺も促す。
マジ、ごめん!あゆ!!
下を向いて考え込んでいたあゆだったけどやがて決心したように四つん這いになった。
おおっっ!!
俺達の反応を見ようとしたのかあゆが顔を上げる。
上目づかい………既に可愛い…!!
「………にゃあ」
桜色のほっぺに唇を尖らせて渋々といった表情だが俺にはこの瞬間、確実に猫耳が見えた!!
なんだこの幸せなヒトトキは!!
すげーー!!
これで三ヶ月はオカズに困らな……い、いや、俺はあゆに憧れてるだけだからね?
ゲイでもバイでもないからね?
ふわふわ幸せで浮かび上がりそうな身体。
いや、浮かんだらマズイだろ。
取り敢えずあゆねこに合掌…
あざ~ッス!!
両手を合わせてぶつぶつ呟いていると四つん這いのままあゆが俺のジーンズをくいくい引っ張っていた。
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