アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
休養日 自分デートバージョン~腐二次創作弱虫ペダル今泉目線
-
手嶋さんに寄り添うように、部誌を手に話してる青八木さんが可憐。
もうどうこうしたいとかじゃないんだけど、なんかもやもや。
水道場、行って頭からバシャバシャ水かぶって、あ、タオル、
「どうぞ」
やわらかい女の子の声。
目を上げると、タオル差し出す□□……
「□□です」
俺ファンクラブ会員ナンバー44。
地味、口数少なくて、□い髪。
差し出されたタオルが真っ白だったのも好感した…
明日オフなんだけど、天川遊園行かない?
気がついたら誘ってた。
天川遊園はボート池とアスレチックと小動物公園があるだけの、ちっぽけな公園だ。
悪いことしたかな、と思ったけど、□□は、終始楽しそうにしていてくれた。
ハムスター、うさぎ、モルモットをだっこし、リスに餌をやり、ボートに乗った。
こういう時間もいいな。
思わないでもない。
あの…
□□がふと口を切る。
何で誘ってくれたんですか?
何でって…
何でだろう。
脳裏には、手嶋さんと話す青八木さん。
一瞬目を、流し目を、俺をたったコンマ三秒凝視した、
ずるい。
□□が何か言いかけたとき、
「スカシせんぱーい!」
イキリが段竹の漕ぐボートで近づいて来た。
「競争しましょうや。岸まで先についた方が勝ちです!」
言いざま横を抜いていった。
かっと頭に血が上る。
「□□つかまっとけ!」
猛然と漕ぐ。
二の腕、上体、全身が躍動する。
先頭が、一番、
好きだと静かだが交錯する
向こうは横並びになり、二人掛かりで漕ぎ始めたが、俺のボートのが先に届いた。
ボート屋のおやじに怒られた。
*
家まで送ろうとしたら、駅まででいいと言われた。
「一生の思い出になりました」
頭ぴょこんと下げて去ってゆく。
振られたのか?
イキリたちのせいか?
いや…
違うな。
「これからも頑張って下さいー」
手メガホンにしてかなり向こうから叫ぶ□□が、違うと感じさせてくれた。
ああ。
これからも頑張る。
手をちょっと挙げて目で送る。
背を向け、俺も歩き出す。
明日からも頑張ろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 99