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君の素顔が大好きです 2
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side レトルト
気持ち悪い。
あぁ、気持ちが悪いったらありゃしない。
この目の前の男は。
「レトさん?」
こんな気持ち悪いやつ。
俺に苛められてにやけるようなやつ。
俺くらいしか構ってあげられるやつがいないんだろう。
まぁこいつは少なくとも俺に好意を持っている。
それを足蹴にする、というのも楽しそうではあるが…。
「……ん」
唇を重ねる。
顔を離すとぽかん、としたいつもの阿呆な顔でこちらを見つめてくるキヨくん。
そして数秒間を開けてこちらに詰め寄ってきた。
いかにも興奮している様子だった。
「キヨ君、がっついた阿呆な犬みたいな事しないで」
俺がいつも通りにあしらうがそれを聞こうともしない。
面倒やなぁ。
「なぁ、今我慢したら後でご褒美あげるで?」
ピクッとキヨ君が反応する。
そしてキラキラと輝かせた目でこちらを見てくる。
まぁご褒美なんてあげるつもりも無いんやけど。
「ご褒美って何?前みたいに座ってくれる?」
前みたいに……あぁ、あれか。
物凄く座り心地悪かったキヨくん椅子。
椅子にするのは楽しかったけどすぐバランス崩すんよなぁ。
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