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大広間に近付くと賑やかな声が響いてきた。
静かに襖が開けられ弾んだ声で話していた視線が一斉に雪に注がれる。
三つ指を付き伏せていた顔をゆっくりと上げていくとほう、と溜息の様な声が口々から漏れ出ていた。
真っ直ぐに上げた視界にはこれまた真っ直ぐにこちらを見つめる啓一が居た。
林田の横から笑顔を浮かべた父が顔を出した。
エスコートされ啓一の下へと向かう。
引きつけた視線を纏いながら主人である啓一に足を進める。
「雪を、宜しく。」
父から啓一へ。
引き渡された花嫁は差し出された手に手を重ね客人達を振り返った。
揃って下げられた頭。
組長に向き直り膝を着いて交わした挨拶に温かな拍手が沸き起こった。
式は滞りなく進み両親が揃って涙を浮かべる中、啓一と口付けを交わした。
帰宅した先は啓一の持つマンション。
今日からここで暮らしてくのだ。
組長、いやこれからは親父か、から貰った着物に着替え後にした組本部.。
賑やかだったのが一斉にしんとした二人きりの部屋で些かの緊張が雪を襲っていた。
部屋は既に雪の荷物も片付けられており手持無沙汰なのを誤魔化す様にキッチンへと向かっていた。
「お疲れ様でした。」
ソファへ腰掛ける差し出した紅茶はダージリンのストレート。
着替えた啓一が燻らす煙草は甘い香りのブラックデビル。
食べ物の好き嫌いは特になく酒も呑めるが付き合い程度。
啓一の好みはきちんと把握している。
煩いのはあまり好きではなく空いた時間は読書に耽る。
何度も会いに来てくれた時、そう話していた啓一が今は旦那様だなんて。
湯気の立つカップを受け取った啓一が雪を隣へ促した。
ありがとう、と笑みを溢す啓一が雪を抱き込み髪に口付ける。
きゅう、と心臓が煩く鳴りだしたのが分かってしまった。
一口、飲み下した紅茶を再び机に戻し灰皿へ押し付けられた煙草が煙を燻らせている。
「美味しいよ、ありがとう。」
にこにこと雪を逃がすつもりもなく抱き込んだままの啓一に覗き込まれ顔が熱い。
こんなにも幸せでいいのだろうか。
ぺたりと顔を隠す様に押し付けた雪は娶られる事を願ったその腕に抱かれ結論など無い疑問を繰り返す。
「ゆき、、」
甘い声が囁かれる。
く、と引き上げられた顎に伏せていた瞳に映ったのは熱を孕んだ瞳。
ちゅ、と重ねられた唇に思わず強く瞼を閉じた。
唇をつんつんと舌で舐められひくりと反応してしまう。
首の後ろに回った手のひらが熱い、そう感じた時再び唇が舐め上げられた。
緩く開いた唇にぬるりと甘い舌が差し込まれた。
ちろちろと咥内を探られぞくぞくとした痺れが耳の裏を走り抜けた。
「んぅ、、ふ、っ、、」
ちゅく、と音を響かせ啓一の舌に翻弄された雪の身体は熱を上げていく。
はぁ、と吐息が吐かれると慈しむ様に耳を擽られた。
「ふ、ぁ、、っ」
雪の細身の腕が啓一へ絡まり息を荒げる頃ようやく長い口付けが終わった。
糸を引く唇をちゅっと吸われびくびくと腰が跳ねる。
赤く染まった頬に蕩け始めた瞳。
満足そうに微笑む啓一に心臓が煩い。
「こんなに可愛いと歯止めとか効かなそうで怖いなあ…。」
眉尻を下げた啓一が立ち上がり雪を風呂場へ連れ行く。
雪の気付かぬ内に沸かされていた浴槽からは湯気が立ち上っていた。
しゅるしゅると解かれていく帯。
真白い肌が暴かれた雪が啓一に腕を伸ばした。
引いた合わせはするりと肩から落とされ筋肉に覆われた身体に目を奪われた。
柔和な顔立ちからは想像できない程鍛え上げられた腕は雪の二倍はありそうな程に太く締まっていた。
「そんなに見られたら恥ずかしいんだけど…。」
「かっこいいなって思って。」
筋肉一つ一つがくっきりと溝を落としている自らの細い身体とは全く違う身体が一歩前に出た。
思わず見上げた視線の先は未だ熱を孕ませた瞳が細められこちらを見下げていた。
「雪も凄い綺麗だよ。」
頬を染め嬉しげに微笑む雪の肩を抱き浴室に入っていった。
温かいシャワーが雪の肩に掛けられた。
「洗ってあげる。」
ボディソープを泡立てた手のひらが首から腕、と撫で上げていく。
指先が辿る全てがどくどくと脈打っていた。
胸の飾りに辿り着いた手のひらが優しく揉み込む。
「んん、っ!、、ふぅ、んっ、、」
何度か手のひらで押し潰されるとぷくりと反応した乳首が引っ掛かった。
くにくにと擦り上げられる度腰が大げさに跳ねてしまう。
「あ、ぁあ、っ」
裏から脇に差し込まれた腕で施される愛撫にじくじくと熱が上がっていた。
こり、と粒立つ乳首を摘ままれ緩く反応を兆していた雪の肉棒がふるりと身を揺らした。
壁に腕を着かされ脇腹、脚の付け根、内腿とゆっくりと感触を楽しむ様に洗われる。
屈んだ啓一の手のひらが膝を辿り足の先まで撫で上げとうとうぴんと上を向く肉棒が捕えられた。
「んんぅ、、、ぁ、んっ、、」
全身で啓一の愛撫に感じている様をじっとりと見つめる獣が一匹。
思わず舌舐めずりした啓一が雪を反転させた。
先に風呂椅子に腰掛け雪を上に跨らせた。
ひくひくと震え蜜を溢す肉棒に指を絡め甘い声を垂らす唇に蓋をする。
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