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考える素振りを見せた啓一がうん、と一つ頷いた。
「わかった、大丈夫だよ。
あの部屋使う予定もないし、手配しておくね。」
「ありがとうございます。」
はにかんだ雪にいいえ、と返す啓一が腕を伸ばす。
撫で擦る腕に力を抜き身を任せていると合わせにするりと不埒な指が侵入してきた。
するすると胸を撫で上げる手のひら。
ひくり、身体を震わせ雪が口を開いた。
「ん、っ俺お風呂まだ、です、、っ」
「知ってる。
悪戯してるだけだから大丈夫だよ。」
くすくすと笑い聞き流す啓一の指は優しく肌を撫で上げていく。
啓一が触れているというだけで上がっていく熱に気がおかしくなりそうだ。
立ち上がりかけた乳首に指が当たると自然に胸を反らせた。
そっと労わる様な手付きにもどかしさを感じていた。
ひくひくと震える雪の顎を引き寄せ唇に音を立て口付けた。
「明日は組に顔出すから、お昼位に一緒に行こうね。」
「ふ、ぁ、、ぁ、はい、、ひああっ」
返事に満足した啓一が最後に左の乳首をきゅうと摘まみ手を離した。
上がる甘い悲鳴にその先の期待を含ませ潤んだ瞳が啓一を追う。
「よし、風呂入ってきな。」
「え…、」
しゅんとした声がリビングに響く。
くつ、と喉を鳴らした啓一が瞳をぎらつかせた。
「そんな可愛い顔しないでも、出てきたらいっぱい可愛がってあげるから。」
すっと立ち上がった啓一に促され立たされた。
耳たぶに口付けられ見送られてしまうと言う事を聞くしかあるまい。
熱を持ち始めた身体を叱咤し浴室へと向かった。
身体を洗い湯に浸かった頃扉の前に影が映った。
「雪―、可愛いの用意したからこれ来てベッドにおいで。」
顔を見ずとも楽しげな啓一の声。
「可愛いの、ですか…?
わかりました。」
待ってるね、と軽く出て行く影に嫌な予感がする。
一体何を用意してくれたと言うのか。
そわそわとしながらもなぜだか期待している自分が居た。
しっかりと身体を温め湯を上がった。
タオルを取ろうと手を伸ばした先には綺麗に広げられたレースの何か。
そこに鎮座する黒いレースを持ち上げてみると完全に透けていた。
これは確かベビードールというものではなかったか。
胸元と裾にふんだんにレースがあしらわれたいかにも可愛らしい衣装に呆気に取られた。
ベビードールの下にはご丁寧にショーツも重ねてあった。
ほぼ紐のみのショーツを持ち上げ深く息を吐いた。
これは余所行きの、女物の着物を纏うのと同じ事だと無理矢理納得させた思考に身体を動かした。
尻を全く包むつもりのないショーツに足を通す。
前側がレースで編まれ完全に透けており雪自身が見えていた。
裏側は尻の谷間に紐が通り丸見えで小さい面積に玉まで収めると紐が引き攣り後孔を擦った。
きゅん、と疼く後孔を無視し一息にベビードールを被った。
恐る恐る鏡で姿を確認する。
薄い生地を粒立った乳首が押し上げ裾からはレース越しの肉棒がちらちらと姿を見せる。
鏡に映された雪は頬を染めこの後を期待し蕩け始めた表情で立っていた。
反応してしまいそうな身体を叱咤しなんとか髪を乾かした雪が浴室を出た。
リビングは既に灯りが落とされしん、と静まり返っていた。
室内とはいえ春を迎えて間もない。
ひんやりとした空気が曝け出された脚を撫でる。
寝室に向かう中無意識に下を向いていた雪の目には丸出しの脚。
恥ずかしさに居た堪れない。
そっと寝室の扉をノックすると低く啓一の声が響いた。
「どうぞ。」
色気を滲ませる声に促され静かに扉を開けるとベッドに腰掛けた啓一が手を広げ雪を迎え入れる。
もじもじと近寄る雪を隣へ座らせた。
「凄い似合ってるよ。
女物でも着れるものだねぇ。」
しげしげと眼鏡越しに見詰められ顔が熱い。
真白い肌に黒のレースが彩られさらりとした髪が揺れた。
「裸より、恥ずかしいです…。」
困った様な顔で瞳を潤ませる雪。
にんまりと微笑んだ啓一が満足げに口を開いた。
「その顔は見たかったんだもん。
本当可愛い、今すぐ食べちゃいたい。」
する、と頬を撫でられ唇に指が這う。
ふにふにと感触を楽しまれ離れた指を追いそうになってしまう。
離れていく啓一を見詰めると身を反らしベッドヘッドに腕を伸ばしていた。
かたん、音が鳴り動きを見守っていると小さな箱を手に体勢を戻した。
「雪に、プレゼント。」
言葉と共に開かれた箱にはシルバーに輝くリング。
「約束したでしょう。
ほら、手を貸して。」
そっと手を取られ左の薬指にリングが嵌め込まれた。
心持ち幅広に作られた指輪が照明を反射し光っていた。
「ありが、とう、ございます…。」
どうしよう。
泣いてしまいそうだ。
滲んだ視界で啓一に礼を告げると目元に口付けられた。
再び身を反らした啓一に同じ箱を手渡される。
「俺にも嵌めて?」
啓一の左手が翳される。
微かに震える指で箱を開け同じデザインの指輪を嵌め込んだ。
溢れ出すものに我慢できず啓一の胸に飛び込んだ。
ぎゅう、としがみ付く雪の髪に口付けが降る。
優しく背を撫でられ涙が止まらなかった。
「雪、そんなに泣かないで。
愛してるよ。」
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